あまり日本で話題になっていない気がするVJソフトウェア関連。先日のブラックフライデーでCoGe VJを導入していじっている中、タイトルの通りMIDIコントローラー(APC mini)を使って操作するにあたって調べたり操作したことの覚え書きである。
コントローラー選定
さて、CoGe VJを購入してから本格的にVJというものを触り始めたけども、改めてコントローラーが欲しくなりAkai APC miniを購入した。ちなみに、VJ素人の私でもコントローラーの業界標準かつフラグシップは同じくAkaiのAPC40 mk2であると思っていて、タイミングよく買えばフラグシップモデルでも3万円強で買えることから、買い替えを繰り返すよりもさっさと最上機種を買おうと考えなかったわけではないけども、(MacBookのスペック的に)プロジェクションマッピングするわけでもなければ、たくさんのレイヤやエフェクトを抱えるわけでもないので、持ち運びや操作の手頃さを評価してminiを選択した。コンパクトさだけで言えばKORGのnanoKONTROL2も有名だが、パラメータの上下だけでなくクリップの切り替えを重視したため選外となった。
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CoGe VJのMIDIマッピングとボタンライティング設定
前口上はこの辺にして、早速設定について解説していこう。
CoGe VJ上のMIDIマッピング
CoGe VJでのMIDIコントローラー設定は⌘Mもしくはメニューから設定モードに入ることで行える。設定モードに入ったら、マッピングしたいボタンをクリックしてMIDIコントローラーのボタンを押下するだけでマッピングしてくれる。ちなみに、MIDIについて素人もいいところなので疑問に思っている点としては、ボタンのリリース信号は拾わないようになっているけども、そういうものなのだろうか。
ちなみに、設定画面はこんな感じ。(⌘Mを押下後の表示)
コントローラー制御
次は実際にマッピングしたボタンからCoGeへの入力と、入力後CoGeからAPC miniへ返すための設定を行う。
APC miniの制御
さて、ここで問題となるのが、APC mini側にどんなデータを送ればマトリクスのカラー操作ができるのかがわからないということだ。もちろんなんでも知ってるGoogle先生にお伺いする。そこでちょうどAKAIの海外公式フォーラムに情報があったため参考にした。
簡潔にまとめると、
- 各ボタンのONノーツは”90[ボタン番号]7F”、OFFノーツは”80[ボタン番号]7F”を返す
- フェーダーはB0[フェーダー番号][フェーダー位置(0〜127)]を返す
- 各ボタンのライティングはコントローラーへ”90[ボタン番号][制御番号]”を送る
- マトリクス部分は3色点灯・点滅に対応、その他のボタンは1色点灯・点滅が可能
- 制御信号(マトリクス) …… 00 : 消灯、01 : 緑点灯、02 : 緑点滅、03 :赤点灯、04 : 赤点滅、05 : 黄点灯、06 : 黄点滅
- 制御信号(その他ボタン) …… 00 : 消灯、01 : (緑or赤)点灯、03 : 点滅
ということである。
この情報自体は本記事に限らず、各種DAWやAPC miniをフィジカルコントローラーとして使う際に有用な情報だ。
CoGe VJの制御
ここまでで情報は出揃ったので、最後に、CoGe VJからコントローラーへMIDIノーツを返してやればいい。
このあたりはCoGe VJのManual周辺に用意されている。
参考:Displaying controllers sending MIDI/OSC – Sending MIDI / OSC from CoGeVJ — CoGeVJ
実際に設定してみよう。設定はPreference > MIDIから行える。
(写真用意中)
ここでの設定は2種類あって、設定画面の最上段のMIDI sending preference on itemsをTalkback / Manualを選ぶことで切り替える。突き詰めてないので間違っているかもしれないが、Manualに設定すると送り戻しのMIDIノーツを個々に設定でき、Talkbackにすると送り戻しのMIDIノーツは一括で同じ値を返す、ということになる。
前者がTalkback、後者がManualであり、3枚目にManualで設定できる内容を示す。Manual時は3枚目スクリーンショットの通り、送信先チャンネル・ベロシティ・CC/Noteの切り替えができる。
実際に動かしてみるとこの通り。
(準備中。Vineあたり用意しようと思う)
最後に、私自身はVJとしては素材もテクニックも足らず、まだまだお遊び未満の操作しかできていないし、CoGe VJのポテンシャルを全く活かせていないと感じている。あまり時間は取れないが、Resolumeとかに浮気せず慣れていきたい。
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